☆ オランダの令嬢 ☆

                  (オランダ在住の 13歳になるカリナちゃんのお話です)

高齢のフレンチを育てている皆様のお役に立てばという
カリナちゃんのママさんからのお便りです
ぜひお読み下さい

ともかく、運命の出会い、一目ぼれ でした!私の片手に乗る小ささ。
(その後11キロ半、コロッコロッになりましたけど。)

血統書の名前は、「スー・ファン・フラヴァンカ」。
1994年4月8日、お釈迦様の花祭りの日に、
ベルギーのブリーダーさん、ファン・フラヴァンカ家で生まれました。

私は最初、尊敬するロシアのバレリーナにちなんで、ガリナ、としたのですけれど、
それを聞くとみなさんが「オー、カリナ〜!」とおっしゃるので、ま、それもいいな、と思い、カリナ、になりました。

家には生後2か月半で来て、まあまあ、元気元気!
「お母さんによく似て、物おじしないねぇ」とよく言われ、皆さんにかわいがってもらいました。
耳ダニだ、桜の枝アレルギーだ、猫とふざけていて片目をきずつけ、命をかけての摘出手術、
雪の日に滑ってひざの脱臼手術と、いろいろありましたが、ご本人は、母の心配をよそに、
いつも素晴らしい立ち直りの早さを見せ、毎朝のお散歩の途中には、
かかりつけの獣医さんにご挨拶をしないと気が済まず、
他のわんこの飼い主さんからいつもうらやましがられました。

そうそう、まだ子犬の頃に、修道院の庭園を散歩していたときに、
後をつけてきた痴漢を退治してくれたこともありましたっけ!

心臓が素晴らしく強いと、いつも健康診断でほめられ、
「こんな聞き分けの良い、手のかからない子はいない」とほめられ、それはそれは鼻高々の母でありました。
大型犬を平気で追いまわす、馬の後を追って、森で迷子になる、なんてことはしょっちゅう。
フレンチは暑さに弱いなんて知らずに、生後4か月で海に連れて行って、
波を食べようと大はしゃぎをさせちゃったり、おバカな母でした。

昨年、「しばらく様子を見よう」とへぼ医者から言われた乳腺腫瘍が急に大きくなり、
かかりつけの先生のところですぐ手術。
私の子宮筋腫の傷跡よりはるかにきれいな、これまた驚きの回復力でした。

こちらはわんこを連れての旅行が簡単なので、夫とカリナと、
よくドイツ、フランス、ベルギー、いろいろなところに行きました。
パリにはタリスという超特急で行くのですが、夫はカリナのために、一等車を予約してくれました。
でもね、カリナはただ乗り。なぜか検札の人が来ると、教えもしないのに、座席の下にもぐり、息をひそめるのです。
それでいながら、お食事係の人が来ると、ちゃんとちょこっと顔だけ出すので、
「あらま、ワンちゃんにもあげましょうね」って、ちゃっかりごちそうになってました。

パリの行きつけのホテルでは人気者で、ロビーにいるみなさんに
、「まあ、ようこそ、私の別邸へ!」とちょこまか走り回っては愛嬌をふりまき、フロント係の人たちから、
「うちに勤めるかい?」なんて言われていました。

カリナは私の命、愛しい、愛しい私の命・・・でも、やっぱり、来るべき日は来るのですよね。
其の日を夫と私の胸の中で安らかに迎えさせてやれること、それが私たちがカリナにできる、唯一の恩返し。
辛い、辛い、恩返し。乳腺腫瘍の手術から一年、原因不明の呼吸困難が始まり、どの獣医さんも匙を投げる中、ユトレヒトの獣医大学病院でのCTスキャンの結果、どうも、昨年の腫瘍の、肺への転移らしいとのこと。
新薬はどれもひどい副作用を起こして苦しむので、わが日本の偉大なるお薬「宇津救命丸」のみにします!と
、獣医さんに宣言。
そうしたら、なんと、症状がすっかり落ち着いて、よく食べ、よく飲み、よく出るものも出て、
ゆっくり眠れる日が続くようになりました。
宇津家に足を向けて寝られません。今はそれに加え、プロポリス(固形)を飲ませています。

もし、奇跡というものがあるなら起こってほしい。でも、ここ数日、また食欲も落ちてきて、あんまり芳しくありません。
13歳と3カ月と10日、カリナの歳を聞いた方は、みなさんびっくりなすって、
「うちの子もそんな風に長生きしてほしい!」と。
でもさ、物の本には平均12〜16歳ってあるし、最高年齢の子は、最近22歳で大往生だったなんて聞くと、
愚かな母は、欲が出てしまうのです。天命、という言葉を知るべきなのにね。

皆様も大切なわんこちゃん、にゃん子ちゃんたちと、どうぞお幸せな毎日をお過ごしくださいね。

それでは、また。2007・07・19)


「うちのカリナが3週間前より使った、目の怪我のための
抗生物質に端を発して、
ずっと薬の副作用による呼吸困難を起こしていたのに、
原因が分からず、苦しい2週間を送らせてしまったのでした。

大病院でのCT検査の結果、
昨年手術をした乳癌の転移とみられるものが肺に散在するとのことで
安楽死を言われ(なにせ私のいるオランダでは、
人間だって簡単に安楽死をさせちゃう国ですから)、
もちろん、まだそこまで悪くなってないので、
拒否して帰ってきました。
その後、ちょうどゆめさんからお返事いただいたころ、
私はその医者の言ったことに対するショックで
(オランダ人は、概して鈍感)、すっかり混乱してしまい、
何も手につかない状態に。これは危ない、と思い、
昨日家庭医に行って、抗不安剤を処方してもらい、
幸いカリナも安定していることもあり、大分落ち着きました。
子供のいない私たちにとり、カリナはまさに大切な子供で
(猫も2匹いるんですけど)あり、おばあちゃんであり
最後まできちんと見取ろうと思っております。
そのためには、私が心身ともに健康で、
落ち着いてないといけませんね。

やはり、13歳はすごいですか?! 
日本でフレブルちゃんのパパやママにお聞きすると、
8〜10歳くらいが多く、こちらもそうですね、
10〜12歳でしょうか。
日本と比べて湿気が少ないのと、
猛暑が少ないからではないでしょうかしら。
それに、日本の飼い主さんを見ると、
ケージに入れっぱなしだったり、家の中でも繋いでいたり、
これではいけませんね。
フレブルちゃんは、結構運動を好むのですもの。
それと、いつも家族と居たがるでしょう?
一人でのお留守番も良くしてくれて、ホテルでも、
私たちが劇場に行っている間など、
一人で寝ていてくれますが、本当は、一人は嫌で、
「ほっといてほしいけど、そばにはいてね!」っていう性格ですね。
「独立心旺盛で、聞き分けがよく、素晴らしい!!!」と
、みなさん、特に獣医さんに絶賛され、イヴ・サンローランさんのお友達からは、
「イヴの犬より美しい!私もこの子と同じ犬舎の子がほしい!」と
熱望され、道で追いかけられて、
「どこの犬舎ですか?」と聞かれることもしばしばでした。
が、実はこの子、ベルギーの悪徳犬屋さんで見かけて一目ぼれ、
日本円で5万円ほどだった、生後2ヶ月半の「売れ残りちゃん」だ
本当に素晴らしい13年間余。
今、安静にしている毎日ですが、
よく食べ(鶏胸肉、鱈、キャベツとにんじん)、
水もミルクもよく飲み、おしっこもうんちも快適です。

薬は、甲状腺機能低下症のものを半量、
それに、命の大恩人「宇津救命丸」「熊の胃」「プロポリス」で、
新薬は副作用が強く、一切やめました。

こんな情報、これから高齢フレブルちゃんの
パパ、ママに何かお役に立てば、と思ってお送りします。

どうか皆様、最愛のフレちゃんたちと、
末永く幸せな時をお過ごしになれますように!
そして、フレちゃんたちは、人間よりずっとお利口で、
人間的なわんこであること、忘れないでくださいね。」
byてんこ

「宇津救命丸」「熊の胃」「プロポリス」これは本当に良いかも
私も参考にさせて頂きますね
そしてカリナちゃんのように我が家の子達も長生きしてもらいます
 ゆめ